【帝王切開レポ⑦】激痛と産後メンタルの崩壊

【帝王切開レポ⑦】激痛と産後メンタルの崩壊

帝王切開2日後の朝

本日も目覚めは爽快でした。

朝食を済ませたあとは、荷物の整理をしたり医療保険の書類を書いたりして過ごしていました。
この時は痛みも全然耐えれるレベル。

書類整理を淡々とこなしている私の姿を見て看護師さんが一言。

「余裕ですね」と。笑 

確かに手術後の苦しみを思い出すと、まさか2日後の朝から荷物や書類の整理ができるまで回復しているなんて想像もできなかった。
さすがにベッドから起き上がるときや、咳やくしゃみが出てしまうときは腹部に激痛が走ります。
しかしまだ耐えれるレベル。


お昼前になり、背中に通していた痛み止めのお薬がなくなったので、チューブを抜いてもらうことに。
チューブは看護師さんがササっと抜いてくれ、何の痛みもありませんでした。

今まで背中から常に注入していた痛み止め。
これがなくなることでどれだけの痛みが増すのかはこの時点では知るわけもなく呑気に過ごしていました。

そうこうしているうちに、NICUの面会時間が始まったので、さっそく娘に会いに行ってきました。

産後メンタルの崩壊

娘の顔を見るやいなや、号泣。
涙が止まらない。

昨日、保育器の中で体のあちこちに管で繋がれていた娘の姿を見て衝撃を受けた私。
そしてうつ伏せ寝をさせられている娘が心配でたまりませんでした。

うつ伏せ寝って動いたタイミングで窒息したりしないのかな?これは危険なのでは?いくら看護師さんが部屋にいるとしてもNICU内には他の赤ちゃんもたくさんいるし娘だけをみてもらえるわけではない、何かあったら怖いな、
と、昨夜の寝る前や深夜に目が覚めたときなど、常にこんなことを考えていました。


保育器の中ですやすやと寝ている娘の姿を見て安心したのか、私は嗚咽しそうなくらい泣いてしまいました。

そんな私の姿を見て看護師さんにものすごく心配され(←このときの私の泣き方は異常でした)、泣いてる理由も話せなくてただただ目から涙が溢れ出てくる。

「産後はホルモンバランスも崩れやすくなるし、無理に泣くのを我慢しなくてもいいからね。私たちがいるから安心して。いつでも話を聞くからね」

と優しい言葉をかけてもらい、更に号泣。

精一杯話せたのが「赤ちゃんが心配で…」という言葉のみ。

それを聞いた看護師さんは、娘の今までの状態や成長について、今後のスケジュールなどを安心するまで細かく説明してくれました。

少しだけという約束で、保育器の中から娘を出してもらい、特別に抱っこもさせてくれ、私の状態も少し落ち着きました。

抱っこして泣き止んだのは赤ちゃんではなく私。

激痛の始まり

そしてこのあたりからじわじわとやってきました。
一番恐れていた傷跡の痛みが…(>_<)


さっきまで普通に出来ていたことが、ひとつひとつ痛くてできない。


部屋に戻り、ベッドの上で安静にするも、痛くて痛くてたまらない。
この痛みはまさに地獄。
動いたら痛いとかいうレベルではなく、動かなくても痛い。ただただ痛い。本当に辛かった。

昼食後に痛み止めのお薬が欲しいと言うも、朝に飲んでまだ時間が充分に空いていないので出せませんとのことで…



オワタ…



背中の痛み止めがどれだけ効果があったのか実感させられました。

朝も少し痛いときがあったのでロキソニンをもらってたけど、比べ物にならないくらい痛い。

あんな痛みごときでロキソニンを飲んでいた数時間前の自分をひたすら責めていました。
併用できる薬がないかと聞くも、「ございません」とのことで…
絶望感しかありませんでした。



少しベッドで休んでから、痛みを紛らわせるためにも再び娘の姿を見に行くことに。

生まれてから絶食が続いてた娘。
まだ点滴は外せないけど、お昼からは初ミルクということだったので、ミルクを飲む姿を見に行きました。

ミルクは初めは10mmからのスタートで徐々に慣らしていくそう。
哺乳瓶を口に入れられたときは違和感があったようで少し嫌がっていたけど、すぐにちゅぱちゅぱ吸ってくれていました。


その姿を見てまた涙。

どんだけ泣くねん!と今なら思いますが。
このときは何かあるとすぐに泣いてました。


娘の呼吸は落ち着き、保育器内の酸素濃度も徐々に下げていくことができているそうで、経過は順調。

オムツ替えや体拭きもさせてもらいました。

オムツ替えのときにタイミング良くうんちが出てきてしまうも、海苔みたいなべっとりした胎便すら愛おしかった…
早く良くなってほしいとただ祈るばかりでした。


ほとんどの時間をNICUで過ごしていたけど、ついに痛みの限界がやってきた。

顔色もあまり良くなく安静にするよう言われたので、車椅子に乗せてもらい部屋に戻りました。
ベッドの上で横になり、薬が飲める時間までひたすら待つ。
この痛みに耐えてる時間が辛かった。

お部屋が乾燥していたのか、こんな時に限って咳が出る出る。
咳をするたびに傷口に激痛が走り、これまた辛かったです。

入院前に準備していた、ハジーのストローがとても役に立ちました。
もし帝王切開で入院することが決まったのであれば、準備してて損はないと思います。

このストローは、ボタンを握っているときだけ飲むことが出来て、ボタンを離せば自動閉止装置が働き、寝たまま飲んでも、飲み物が漏れる心配がないという優れもの。

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私は体を起こすのも辛かったので、ペットボトルにこのストローをセットし、常にベッドの上に置いておき、飲みたいときだけ手を伸ばして取って水分補給をするといった感じでした。
ベッドシーツに水漏れすることもなく、体を起こさずに飲めるので本当に助かりました!



夕ご飯を食べるも、痛みが強くて食欲ない。。

ロキソニン、全然効かない…

けど「ご飯をしっかり食べて水分をたくさんとると母乳も出やすくなるから、なるべく食べてね」と看護師さんに言われていたので、母乳を出すためにも夕食は無理やり食べました。


しばらくしてから、仕事帰りに主人が来てくれました。
主人に車椅子を押してもらい、再びNICUへ。

この日も面会時間ギリギリまで娘と過ごし、主人は帰っていきました。

母乳の開通マッサージの開始

部屋に戻ってきてからは、看護師さんに母乳の開通マッサージの方法を教えてもらいました。

ただでさえ傷口が痛いのに、開通マッサージもこれまた痛い!!

看護師さんに実際にやってもらって見本を見せてもらうも、乳首をガンガンに押して捻って引っ張られ、今にも悶絶しそうでした。

妊娠中は前置胎盤で乳頭マッサージが出来なかったこともあり、みんなから遅れを取り戻すためにも最低3時間に1セットを目安に頑張ってくださいと言われ、この日から本気で乳頭マッサージを頑張りました。


消灯時間がきて寝ようとするも、痛みが酷くてなかなか寝れない…

痛みが辛すぎると看護師さんにうったえ、座薬を入れてもらうことに。


これで寝れるかな?と思ったけど、やはり痛みが引かなくて全然寝れない。
医療ミスでは?!とまで考えるほどに。

深夜3時くらいになり、ついに泣けてきた。「痛い」って理由なだけで号泣。

このときに強く思ったことが。
何度も帝王切開で出産されている方や、痛みに耐えながらも母子同室で赤ちゃんのお世話をしている方は本当にすごいなと。


結局この日は朝方2時間ほど寝ることができ、少しだけスッキリしました。


帝王切開レポ⑧に続きます。

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